ビューマスターのリールを自作する:Ver. 2


2010.08.16.作成、


 私はもっぱら35mmスライド2枚ペアで鑑賞していますが、他の誰かにコピーを作ってあげても、この方法ではインパクトが弱い(つまり、あまり感謝されません)そこで、もっとポピュラーな形式で思い知らせようと、少々ダークな動機で考えたのが、ビューマスター自作Ver. 2。しかも、これならこっそり土産屋さんに置いておけば商品として売れるかも知れない(無理無理)と、さらなる邪念も湧いてくるのでした。


1. デジカメデータをリバーサルに落とす

 ここで使用するのが、フィルムレコーダーです。フィルムレコーダーについては、別のページで述べているので、詳細は省略します。
 35mmフィルムスライド1画面で、ビューマスター用のペアを2セット作ることが出来ます。画像ソフトで4枚の写真を組み合わせますが、後で作成しやすいように、左右の画面が区別できるマークを付けておきます。私は、左の写真の横にうす青(left = light blue)、右の写真の横に赤(right = red)の帯が付くように組み合わせました。

2. ビューマスターリール用紙の切り抜き

 Ver.1では、手で切り抜きました。今回は新兵器「カッティングプロッター」の登場です。設計図さえ作れば、あとは同じ物を何枚でも切り抜いてくれます。比べようもなく楽になりました。
 写真は、私が購入した「クラフト・ロボ」、A3用紙から6枚のビューマスターリールを切り出せます。
 自作することで、多少の改変も可能です。オリジナルのビューマスターは画像窓の大きさが11.5x10.5mmですが、私は左右を少し広げて13.0x10.5mmにしてみました

3. リール作成

 用意する物は:
 ●「1.」で作ったスライドフィルム。
 ●「2.」で作ったリール用紙。これは、ケント紙を切り抜いたものと、シールラベル用紙(100円ショップでA4大3枚入り)を切り抜いたものを用意します
 ●その他、目盛り入りの物差し、ハサミ、装飾用テープ(薄くて丈夫なもの)、ピンセット、クリップ、

 フィルムを切り抜きます。各画像の下のラインと左のラインは出来るだけ正確に切り取ります。下のラインは、後で定規に合わせて並べるため。左のラインは、間隔を6.5cmに合わせるため。

 定規は、窓枠から1〜2mm下に合わせ、切り取ったフィルムを定規の上端に並べます。左右のフィルムの間隔は6.5cm。位置を決めたら、それぞれのフィルムの左右に、装飾用テープ片を貼って留めます

 リールを右に1コマ分(窓枠は2つ先)回転させ、次のコマを貼ります

 写真を全部貼り終わったら、シールラベルから切り抜いた型紙を、送り穴がピッタリ合うように重ね、片方をクリップで固定します。
 固定していない半分のシールの裏紙をはがして、貼り付けます

 残った半分の裏紙をはがして貼り付ければ、できあがり。

 市販のリールより少し薄く、画面送りがうまく働かない事が時々あります。シールラベルをもう1枚貼ると良いかもしれません

費用(リール6枚分):リバーサルフィルム24枚撮り¥750、フィルム現像代¥650、ケント紙(A4)¥40、シールラベル用紙(A4)¥33、合計=¥1473
制作時間:約2時間/1枚(スライド写真制作時間は別です、かなり「気合い」が要ります)

クラフト・ロボ(グラフテック社) → amazon
ケント紙の厚さ目安:
●90k/104.7g/m2=約0.12mm
●110k/127.9g/m2=約0.15mm
●135k/157.0g/m2=約0.19mm
●160k/186g/m2=約0.21mm
●180k/209.3g/m2=約0.24mm
●220k/255.8g/m2=約0.28mm


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