アナログにこだわる

 リバーサルフィルムで残せば、光さえあれば見る事ができます。お日様の光を利用するなら人工エネルギー”ゼロ”でもステレオ写真が楽しめる・・・ということで、デジカメで写したデータをリバーサルフィルムに移行させる方法。

 ディスプレイ画面をカメラで撮影するのが、いちばん簡単ですかね。けど、当然ディスプレイの解像度以上の高画質にはなりません、そんな大きなディスプレイには手が届かないし。それに、蛍光灯の色が混じってくるし、光がにじむ、レンズの具合や位置によっては画像が歪む。
 そこで、デジタルデータをフィルムに露光させるフィルムレコーダーの登場。

 これ、まともに買うと恐ろしいお値段です。しかしながら、デジタル大流行のおかげで、お役ご免となったこの器械がとってもお手頃価格でオークションに出品されるようになってます。左の写真のLasergrahics Personal LFR plus、なんと○千円で落札しました。中古とは言え、原価の1/100以下! 私にとってはこの時だけは有り難い世間の状況でした。

 唯一の(しかし重大な)問題は、これを動かすドライバーソフトを手に入れる事です。医療関係の某所でたずねてみると「そんな物、今どき誰も使わないから捨てたよ」との事。結局、もう10年以上前の、OSが漢字Talk時代のソフトが使用可能で、何とか稼動できた次第です。デュアルブートのPowerMacにしていて良かった。(購入時に付けていたSCSIボードがここでやっと日の目を見ました)

さて、ディスプレイを撮影した画像と、フィルムレコーダーで作った画像でどれほどの差があるか。


左はCRTをデジカメ撮影、右はフィルムをスキャン
CRTは17インチ、画像をフルスクリーンにして撮影したもの。フィルムの画像はスキャナーを通してますので、実際の解像度はもう少し良いかと思いますが、フィルムレコーダーの処理過程でoriginalの解像度よりは落ちて来ます。ピンぼけ風になりますね。
originalの画像はこれ
ファイルサイズは3100x2300ピクセル、手に入れたフィルムレコーダーの水平解像度が4000ドットと記載されていますので、まあ、こんなものでしょうか。

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