リアリストカメラを買いに行きました


1996.11.23掲載

リアリストカメラってな〜に

ステレオ写真の大きさには決まった形が何種類かあります。そのうちの一つがリアリストフォーマットで、35mmリバーサルフィルムを使って24x23mmの大きさに写します。(アメリカンサイズ、スタンダードサイズ、あるいはフィルム送りの穴のピッチ数から5-Pフォーマットとも呼ばれるそうです。他のフォーマットにはビューマスター、ヨーロッパサイズなどがあります)専用のマウントに入れて専用のビュアーで見ます。

2個のレンズがついていて、このリアリストタイプの右目用と左目用のステレオ写真を同時に撮影できるカメラがリアリストカメラと称せられるものです(赤瀬川源平著の「二つ目の哲学」に掲載されたステレオ写真、Planet16☆16 in 3-Dのステレオ写真はこのリアリストタイプカメラで撮影されています。)。いろいろな会社の製品がありますが、いずれも1950年代に製造されたものしかなくて、したがって中古カメラ屋さんに行かないと手に入りません。

なぜリアリストカメラを買おうと思ったかというと・・

使い捨てカメラの画質がちょっと不満になってきたからです。いえ、うまく見れば迫力はあるのですよ、それだけに、もっと解像度が高ければもっと迫力があるだろうなぁと思い始めたのがきっかけです。それと、左右の画像が完全にシンクロできないのもちょっと不満だった。

中古カメラ屋さんの情報は

E-mailで教えていただく方がありました。それと、今回購入した秘密(?)文書「中古カメラ店ガイド」(田中長徳・カメラジャーナル編集部;著、アルファベータ社;発行)この本は地図入りでたいへん役に立ちました。



東京・中古カメラ店めぐりをしましたが・・・

思っていたより値段が高かったです。さすが銀座あたりの店は「1万円や2万円のことでガタガタするねい」といった雰囲気でした。ン十万円のライカとかを気軽にお買い求めになる様な方々が大勢来るからでしょうか。(なはは、ひがみじゃひがみじゃ(~,+))2万円を切る値段のステレオカメラも置いてありましたが、「これは壊れてるよ」と言われました。なるほど、部品を取るだけの目的で買いにくる客もあるわけですね。
今回見て回った範囲では、距離計連動で完動品は5〜6万円以上でした。(もう少し安く手に入るはず・・と、後でメイルで教えていただきましたが)40年以上前のカメラであり、壊れた時の事など考えると、結局二の足を踏んでしまい、今回は買わずに帰りました。・・・ここまで長い間読んでいただいた方、申し訳ありません。

手ぶらで帰るのは寂しいので、新宿のカメラ屋さんでポケットカメラを2台買って横に並べて装着し、これで簡易ステレオ写真撮影をすることにしました。

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