アナログの勧め-2-


やっぱり銀塩フィルムの勧め

 2008年7月、徐々に減っていたこのサイトへのアクセスがついに10/日台になった・・・とは、今も見に来て頂いている方々に失礼ではありますが。完全にトレンド外となりました。ま、現にインターネットに掲載する写真はデジタルデータなわけで、そのお陰でこれだけ情報が広く伝達できるようになった事は事実。今さら「アナログの勧め」とは、天の邪鬼と言われても反論できない所はあります。しかしながら、私は、今のデジタル世界にはどうしても違和感がぬぐい切れません。

 「銀塩フィルムの方がまだ解像度が高い」事に固執する気はありません。いずれ、デジカメは銀塩フィルムの解像度に到達するでしょう。(それ以上の解像度が獲得できるかどうかは、私はわかりません、分子レベルの工業技術の話になりますから・・・。それよりも、リバーサルフィルム並のディスプレイが、手軽に利用できるレベルに達するかどうかは、ちょっと疑問かな、と。)私が最も気になるのは、何度も言ってますけど、データ利用の利便性です。「何を言ってるのよ」と思われますか?そうですね。フィルムの時代には、写っているかどうか判らない物を写真屋さんまで持っていって数日後にやっとその写真を目にする事ができた・・・のが、今は簡単便利、写した物はその場で確認、自分の家で好きなだけプリント、見られたくない写真も平気(^.^;) すごく便利になってるじゃん・・・ところで、デジタルデータを何に保存してますか?ハードディスク?CD?DVD?いつまでも保存可能では無いのはご存じですよね。さらに、再生装置・・もう暫くしたらブルーレイ全盛、その次のメディアが出現したとき、CDやDVDは読めるでしょうか。
 情報ってのは(画像も)処理が早くて簡単なのも大事ですが、保存したものがいつでも取り出せる事がそれ以上に重要じゃないでしょうか。数十年後に、撮った写真が見られなくなる可能性があるとすれば、それは便利とは言いません。私はそんなメディアには依存したくないです。取り越し苦労だと思われますか?じゃ、思い出してみましょう。8ミリ映画まで時代を戻る必要はないです、8ミリビデオやS-VHS、子供の成長記録を今どうしていますか?

 もっと便利ですよ、もっと綺麗ですよ、さあ新しい器械を買いましょう。その言葉に踊らされて、私たちは過去の記憶をどんどん切り落として行ってる気がします。

 せめて、大事な写真は保存のきく方法でプリントしておきましょう。


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