お手軽ステレオカメラ


2001.06.01.作成、2001.07.07追加

Argus 3D Photo Kit(ロレオ・ステレオ)

Reel 3-D Web Siteで入手

↑カメラとビュアー、ビュアーはちょっと大きめ

USAのカメラ会社Argusの製品ですが、もとはホンコンで作られていたはず・・・と思ってたら、made in chinaと書いてあります。以前は同じものが「セルビー、ロレオ・ステレオ」の名称で販売されていました。
Loreo Asia Ltd. は今も健在でした

詳しい仕組みは省略しますが、1枚のプリントに平行法のステレオ写真が仕上がります。焦点も、シャッタースピードも固定(フラッシュ付き)ですので、それなりの写真ですが、構造上100%完全シンクロです。左右の画像の台形変形もありません。

 これを買った理由の第一は、ステレオ写真を簡単に多くの人に渡したかったこと。リバーサルだと複写が結構手間ですので。
 もう一つの理由は、ステレオ写真にあまりなじみのない人には、リバーサルフィルムを覗く姿がかなり異様に見えるようであり、プリント写真にすれば、何を見ているのか、回りの人にも分かって親しみやすいかな、と思ったことです。・・・ステレオ写真の伝道に燃えております(^.^;)

付属のビュアーは、レンズが大きくて非常に見やすい。ペンタックスのステレオアダプター等を利用してプリント写真を作っている方にも、これはお勧めです。
 しいて弱点を上げれば、色による屈折率の違いのせいで、ほんのわずか赤い色が近く、青い色が遠くに見えることでしょうか。


ペンタックスのステレオアダプターとの使用感の違いは

ロレオの使用感
1)私が手に入れたカメラの個体差でしょうか、写真がかなりピンぼけです。5〜6人が一度に写る大きさの写真だと、フィルムの端では顔の輪郭もかなりあいまいになります。調整できるかどうか、思案中。
2)ISO400のフィルムを使っても、明るい屋外以外は暗すぎます。室内は常にフラッシュが必要。
やはり、おもちゃのカメラと認識すべきでしょうね。

アダプターの方は、カメラのレンズの前に付けるわけですから、ピントも露出・シャッタースピードもカメラ本体の機能がそのまま使えます。

しかし、アダプターにはちょっと気になる点が・・・
1)写真のまん中に黒い線が入ります
2)うっかりすると、アダプターが回転して、ちょっと見にくいステレオ写真になります。
3)平行法の写真にするため左右の視線が交差します。このため左右それぞれが、かなり斜めから撮った画像になり台形変形が避けられません。
 ロレオではこれらの現象は生じません。
4)それと、ロレオの方がずっと軽くてコンパクト。


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