コビト”狂騒曲

リンク稼ぎ用キーワード:Covid-19、新型コロナ感染症、SARS-Cov-2

2021-12-31

 オミクロン株があっという間に世界中に広がり、年明けから日本でも第5波のような事態が始まる可能性が高い。WHOは、各国がワクチンを自国に囲い込むのではなく世界中の人たちが平等に接種できるようにしない限り次の変異出現率が高いまま推移する、と警告している。欧州ではブースタワクチンの効果が出るより早くオミクロンが流行するだろうとの予測もされいるが、それが分かっていても政府は世論に怯えて自国のワクチン接種を優先する。
 中国製のAd5-nCovワクチン(Convidecia)が1回の接種で有効との報告がLancetで出た。日本や欧米ではmRNAワクチンが主流で、こういったVirus vectorワクチンや不活化ワクチンは優先度が下げられている。AstraZenecaワクチンも今では殆ど顧みられない。しかし、超低温での保管を必要としないこれらのワクチンは世界の多くの国では必要性が非常に高い。「中国の戦略」と言うような狭い視野で論じるのではなく、ワクチン対策を世界レベルで再検討すべき時期だと思う。

 コロナウィルスの内服薬が出て、安堵感を覚えている人達がいるかも知れないが、当然副作用もあり、その効果には限界がある事は認識すべきだろう。Pfizer製は1回3カプセルで1日2回、Merc製は1回4カプセルで1日2回、共に5日間連続で服用する必要がある。この内服法を皆がきちんと守るか、研究者の中には心配している人が居る。両者ともウィルスの核酸合成にかかわる薬剤なので、中途半端な内服の場合は逆に変異株出現を誘発するのではないかという恐れである。
2021-10-27

 コロナ感染は少し落ち着いてきたように見える。次のアウトブレイクが起こらない事を切に願うばかりだが、もし第6波が無かったとしても確実にやって来るのは、今回の感染拡大で緊急支出された膨大な出費の後始末だ。もう一つの問題は、その支出が正しく公正に給付されたかどうかだ。小さな事業者や個人には時に厳しい対応であったと聞く、そしてこのような場合、権力に近い者が優遇される可能性が往々にしてある、特にこの国では。だが、それをどこまで検証できるか。現実に何処にどれだけの金が動いたのか明らかにされていない、M/K/サクラ同様ののウヤムヤな処理が知らぬ間に進むのだろうか

 首相が自らの政策を右翼雑誌に発表する。一昔前であれば誰も相手にしなかったであろう様なその雑誌は、いまや書店の目立つ店頭に並べられ、公共施設内の売店にさえ山積みされている。よほど運営戦略に長けているとみえる。それをもう、誰も不思議に思わなくなった。

 コロナ感染がなぜ急に減少したのか、ワクチンだけでは説明できないと不思議がられている。じゃ、逆の見方をしたら。急激に増え始めたのはオリンピックが始まってから、この頃オリンピック・パラリンピックの警備やボランティアが約30万人日本各地から首都圏に移動している。大規模なクラスター発生は無かったと言われているが、彼らが地元に戻った後どこまで追跡されているのか、本当に安心安全な大会だったのか。
2021-08-19

 イベルメクチンについては、思い入れの強い人が多く、積極的に推奨している人が居るようだが、現時点では明快な評価が出来ていない。論争になっているのは、データの判定法であり、多くの人が「効くよ」と認める結論が出ていないという事だ。これをそのまま素直に解釈するならば、効く人もあるかもしれないけれど、それを帳消しにする逆の反応(つまり副作用など)が出る人もあるかもしれない、という事。使うならそれを十分認識することだ。
2021-08-10

 さて、とうとうGoogleサーチからも削除されたようなので、ここを見てくれる人がどれだけ居るのか居ないのか、分からないけれども、まあ、それなら言いたい放題で
 さる弁護士さんが、「ワクチンしない事を理由に配置転換をしてはいけない」と書いておられました。反論します。確かに解雇に至るのは問題ですが、配置転換は「あり」でしょう。感染すると重症化する可能性のある人達と対応するスタッフにワクチン接種者を配置するのは当然です。そしてそのスタッフに何がしかの優遇措置を付与するのも「あり」でしょう。特別な技能免許を持ったスタッフがそれに見合った報酬を得るのと同じ事だと思います。

 下記の8月3日記事の追加。
 カゼ症状をおこすRNAウィルスだけに限っても、ライノウィルス、コロナウィルス(新型ではない)、RSウィルス、パラインフルエンザウィルス、ヒトメタニューモウィルスなどあり、よほどの無菌環境で育った者でなければ、成人に達するまでに何度も感染しているはず。先の記事でも述べている通り、これらのウィルスに感染した場合は、その遺伝子がヒトの細胞の中に入り、ウィルスのありとあらゆる(と言っても多くは10個程度)蛋白がヒトの細胞の中で合成されるのである。なので、「ワクチンのRNA怖い」という意見は、私には、ビールや焼酎を毎日飲んでいる人が「ウィスキーボンボンはアルコールが入っているから食べられない」と言っているのと同じように聞こえるのである。
2021-08-03

 CDCが、コロナのデルタ変異は水痘に匹敵する感染性を有していると言っている。これがどういう事か、皆分かっているのだろうか。結核や麻疹レベルの空気感染をするかも、という意味だよ。部屋の中に一人でも感染者が居たら、その部屋にいる者は誰でも感染する可能性がある、という意味だよ。いい加減なマスクでは効果ないという事だよ。日本政府は軽症コロナは自宅療養を基本とすると決定したが、それならなおさら、ワクチンは至急事項だと認識しているのか?結核や麻疹や水痘は、かなりな割合で抗体を持つ人が居る。しかし、SARS-COV-2に抵抗性の抗体を有する者は日本ではまだ高齢者主体の人口の4分の1。重症者ベッドを確保するという意図は分かるが、今のままでは自宅で感染が拡大する可能性が高いことを認識しているのか?
 元経済官僚という人物が例の週刊誌に、「シンガポールはコロナをインフルエンザと同じ管理法にして、感染者を集計せず重症者の治療に切り替えた」と書き、日本もそう決断すべきだと主張している。ワクチン接種率が75%に達する国と同じことが今すぐに出来ると本気で考えているのか?? 経済的な負担が、これから全国民の上に大きく課せられる事は分かっている。その負荷を減らす手段は考えるべきだ。だが、今の時点でSARS-COV-2をインフルエンザ並みの扱いにするのはリスクが大きすぎる。

 ワクチンのメッセンジャーRNAが体に入ることで、10年20年後の体の異常を心配している人が居るらしい。なるほど、何十年後の影響がどうなのか、誰も分からないというのは事実。だが、当然それを心配している人たちは、ウィルス感染と言うのは人の体の中にウィルス遺伝子が入り込みヒトの細胞のなかでそのウィルスを増幅させている事だと知っているのだろうな?ウィルス感染したら、スパイク蛋白のみならず、ウィルスのありとあらゆる蛋白が人体の中で造られている事は知っているのだろうな?その10年20年後の影響がどうなのか、有るのか無いのか、殆どのウィルスでは実は分かっていないままだと。ウィルス感染とはそういうものだよ。
2021-07-25

 ネット上で流れる情報に、いまだに「コロナは重大な問題ではない」というのがある。最前線で感染と立ち向かっている人達に何と無礼な言い方だろうと思うが、このような声が出てくる大きな原因は、本来ならその重大性を広報すべき政権中枢がその役目をほとんど果たしていない事だろう。それどころか、政権に近い処から日本は「さざ波」だとかいう声が流れたり、自粛をアナウンスしながら自分たちは宴会やパーティーを開いたりという報道が出てくる。イギリスでは感染者が増えているのに規制が解除された。その必要性を語ったボリス・ジョンソンはその中で「これから死者が増えるかもしれない」事を覚悟していると言った。
 コロナ禍の日本でのオリンピック開催が判断された際そういった覚悟は語られなかった。安心安全という根拠のない言葉だけだった。政府を批判するのは、左翼が政権交代を狙って宣伝しているからだと言う輩が居る。いいかげんにしてくれ、どこまでこの国が壊れるのを見れば気が済むのだ。

 第5波の感染者増加の割には重症例が以前より少ないのは、高齢者の多くがワクチンを済ませている効果だろう。ただし、免疫機能が落ちた高齢者では若年者よりワクチンの効果が落ちる事が知られている。変異ウィルスだと更にその影響が強いだろう。今後感染者が増えた場合、高齢者を介護する人達が以前同様の感染防御を考える必要が出てくるかもしれない。
 インフルエンザワクチンの感覚で、ワクチンよりもCovid感染した方が強い免疫が造られると思っている人が居るかもしれないが。SARS-COV-2に関しては、変異ウィルスに対してワクチンは効果があるが既感染抗体では効果が弱い(つまり再感染し得る)と言われている。 → 2021-07-27追加記述:上記の件は、今までのインフルエンザ・ウィルス不活化ワクチンと、今回のコロナ・mRNAワクチンの比較での話。mRNAワクチンが非常に有効な方法であることが分かり、インフルエンザワクチンもこの方法で造ろうという動きは既にあり、近いうちにmRNAインフルエンザワクチンが出現する可能性は高いと思っている。
2021-06-25

 複数のコロナ株に有効なユニバーサルワクチンを開発しようという研究がある。以前からインフルエンザウィルスでもそのアイデアはあって、いくつかの候補が言われては市場に出ず消えていった。今回のコロナ・ユニバーサルワクチンは、今までのインフルエンザの物とは異なり、mRNA(多種のスパイクの)を使った物らしい。有効な抗体が作られそうだ、実用化が待たれる。
 状況はひょっとしたら更に深刻かもしれない。脅威はSARS-COV-2変異だけではないのだ。MARS-CoVに、あと数個のアミノ酸変化が生じたら、パンデミックを起こす変異が出現するかもしれないというレポートが出た(Ziqi Zhou et al. PNAS June 22. 2021)。今のコロナよりはるかに致死性の強いMARSが加わったら、今の世界はどうなる。
2021-06-15

 USでは、今後新たな追加ワクチンが必要になる事態を想定し、2回接種を終了した人からボランティアを募り、タイプの異なる別のワクチンを接種してその反応を見る臨床試験が開始されている。内服治療薬の有力候補と言われる「molnupiravir」を170万回分確保する契約を締結したと発表している。振り返って、この日本がオリ期間・オリ後の対策を考えているのかいないのか・・
 インド変異にもPfizerワクチンは効く、と言われているが、ただしこれは2回接種を終了した場合の話。1回しか接種していない人では、最初に発見された武漢型には79%効くが、インド変異には32%しか効果が無いとの報告がある。大規模会場へ通うまでに感染する例が少なくて済むことを祈るばかり。

 昨日の昼の番組で、感染症の権威とされるM教授が、「オリンピックは特別なのだと、一言PMが言ってもらえれば、国民は皆それに従うんです」と述べられたましが、どのような医学的判断での発言かびっくりしました。政治的立場の表現とすれば、それなりに納得、ただし同意はしません。ところで、相変わらずMicrosoft bingのサーチでこのページは出ません。同じ単語でサーチしてポルノやヘイトスピーチサイトは出て来るのに、です。この運営母体の政治的立場も想像してます
2021-06-01

 2回目のワクチン予約が3週間目に取れず心配している人が居る、あまり気にしなくて良いかも。高齢者で2回目のPfizerワクチンを12週後にずらしたら3倍高い抗体価になった、という報告も出ている(Helen Parry、University of Birmingham、May 2021)。
 セーシェルでは住民の7割以上がワクチンして集団免疫できているはずと考えられていたが、Covid-19の再流行が起こっている。使用されたワクチンの57%がSinovacであったらしい、残りの43%はPfizer。中国製のワクチンは効かないと言っている人もいるが、73〜78%有効と言う論文もある(Nawal Al Kaabi et al. JAMA. Published online May 26, 2021)。流行しているのはインド変異と報告されており、はたしてこの再流行を「ワクチンが良くなかった」と捉えるか、「ワクチンしてもインド変異には効かない」と捉えるか
 変異ウィルスを増やす方法は、中途半端にワクチンをして人の動きを抑制しない事だ。そうすれば、ワクチンをすり抜ける変異が効率的に選択され、その中からより強い感染性をもったものが広まる。正にそれを試そうとしている国が、我々の住むここだ。
 7月のゴタゴタを契機に日本でワクチンをすり抜ける変異ウィルスが出てくる可能性はあり得る。すると「人の行動を強力に制限できる法律と、それを可能にする憲法の改正が必要だ」と言い始めるのだろう。恐らくそのシナリオは出来ているのじゃないか。
 それとは逆に、オリンピックやっても、何とか耐えられるかもしれない。いい加減な指示しか無くても8割の国民は自分たちなりに行動制限をかけて感染を抑えようとするだろうから。だが、それはそれで今後大変である。調査もせず、行き当たりばったりで、都合の悪いことは言わず、隠し、書き換えたりする政治が、「それで、良いんじゃない」と続くのである。

 (独り言・・・5月下旬にMicrosoft Bingのサーチからこのページが削除されたようだ・・・逆鱗に触れたのは?05-11の記述か?)
2021-05-22

 この夏の世界運動会開催は決定だそうだ。開催地の国民の8割がNOと言っても、そこの政府がコロナの死者はさざ波に過ぎぬと考え安心安全に全力をつくすと念仏を決意を語り続けているからだそうだ。ジカウィルスで騒いだブラジル大会も何もなかった、コロナでも構わないんじゃない、ダメだったらそれはそれで今後の参考になるし、試してみれ。というのがローザンヌ本部の本音だろう。拝金主義のみならず、態度の影にRacismを感じるのは過敏反応だろうか。
 「感染後1年たっても中和抗体100%陽性」というニュースが最近しきりに流されたが、神奈川県の大学から発表されたこのデータには注意すべき点がいくつかある。彼らは「中和抗体」と言っているが、中和抗体とよく相関すると考えられる「ある種のレセプター抗体」を測定しているのであって、厳密には中和抗体を測定しているわけではない。「陽性」というのは調査の中で決められたカットオフ値を超えているという意味であって、その値が感染を起こさないレベルと言う意味ではない。抗体価が高ければ(抗体が多ければ)一般的に感染が起こりにくいとは言えても、感染するかどうかは暴露されるウィルス量にも依るのだから、中和抗体相当の抗体がいくらあっても高濃度のウィルスに晒されたら感染は起こり得る。なぜ今、このデータが流布されるのだろう。「ワクチンして抗体があったら大丈夫なんだよ」「ワクチンしてる人がやって来るなら安心なんだよ」と言わんがためか
2021-05-11

 ウソをつく政治家がこの国を壊すのではない、ウソをつく政治家を選びそれを何とも思わない人々がこの国を壊すのである。少なくとも今のところはこれを変える術は残っている。が、国民主権を謳う憲法第1条を改変する事を党是とする政党を支持する人々が国民の3分の1を超えて存在する国、とは、これはかなり危うい。
2021-05-10

 今季の日本の超過死亡はマイナスになった。通常、寒い冬の間に死亡者が増える、多くは高齢者であり、その死因の多くは気道感染症である。今期はインフルエンザも、そしてそれに次ぐインパクトを有するRSウィルスも例年より異常に少なかった。繰り返すが、この異常現象が獲得できたのは高齢者をケアする人達が必死で感染を抑えたからに他ならない。死亡者の減少データだけを見てコロナで騒ぐ必要は無いと語る者が居る。現場を知らぬこんな輩に感染対策を語る資格などない。

 バイデン大統領が、新型コロナワクチンの知的財産権を放棄するつもりだと述べ、製薬会社やドイツなどから反論されている。今それをしても直ぐに開発途上国でワクチン産生できるようになるわけではない(現実に日本でさえ、今から工場を立ち上げ実際にワクチン製造開始できるのは2年かかるらしい)とか、開発意欲を削ぐ事になるといった批判が流されている。だが、感染症コントロールが一国のみでは不可能になった現在、何らかの全世界的な対応法を真剣に考えるべき時である。AIDSの治療薬は途上国が安価に製造できる仕組みが出来ている。
 製薬会社の利益を保証して開発意欲を高める方法が破綻してしまっているのが抗生物質の耐性菌問題だ。今、新しい抗生物質開発は滞ってしまった。耐性菌克服できる新たな抗生物質を作ったとしても、それはいざと言う時の「最後の手段」として温存されるため、それが使用されることは非常に少ない。つまり長期の研究に要した費用を回収する薬剤消費が期待できないため、製薬会社は耐性菌用の抗生物質開発に力を注がなくなっている。例えばWHOのような国際機関が、薬剤開発を行う仕組みがあっても良いのではないか。もちろんそれには費用が必要だ。
 WHOが中国に乗っ取られていると批判する人達に言っておくが、そうなったのは、組織が自分たちの意に沿わないとして拠出金削減と言う手段を取ったレーガンやサッチャーの政策がきっかけだというのは知っておいた方が良いだろう。さらにその真似をしようとした元Presidentも居たようだが。
2021-05-02

AatraZenecaワクチンについては、その後少し姿勢が変化して来た
 EU内でも、高齢者にこのワクチンを使用する事は再確認されている。血栓傾向の疑いあるものの、有益性の方が上回ると言う見解による。ワクチン後の血栓症例は、確かにAstraZenecaが報告多いのだが、他のワクチン後でも無いわけではない。血栓がアデノウィルスベクターによるのか、それ以外の因子なのか、まだ結論は出ていない。

Pfizerが、Covid-19の経口内服薬開発を発表し、今年中に供給できる可能性を述べた。
 4月28日のCBC ニュース報道だが、プロテアーゼ阻害剤らしいと言うこと以外は不明。
 なお、Pfizer社は、常温保存可能な形態のワクチンも開発中であると発表したらしい。同時に自社のワクチン価格についても解説し、先進国には別価格を設定し、発展途上国に廉価(先進国の半額)で供給するようにしていると述べたとか。日本は先進国に分類されているそうだ。

Covid-19の感染経路は空気感染が主体であり、接触感染防止にエネルギーを注ぎすぎるな、という論文が複数出て来た。
 以前にここで記載した「ポテトチップスの袋をアルコール消毒するのは、笑っちゃうような行為」との見解がさらに強く主張されそうだが、注意が必要。先の論文でもCDCのガイドラインでも、接触感染対策が無用とは言っていない。接触でのCovid-19感染はまれであり通常は洗ったり拭いたりで十分だが、症状がある人との接触では注意すべきと言っている。そして、そこで注意喚起されているのは、「咳やくしゃみ」だけでなく「通常の会話」でも感染性エアロゾルは発生するという事だ。強調されているのは、接触感染対策はそれほどしなくて良い、という事ではなくて、「空気感染は、今まで考えられていた以上に起こりやすい」という点だ。
 何度も書いている通り私は、日本の超過死亡が予想に反して例年よりも減ったのは、高齢者をケアしている人たちが接触感染を含む感染対策を必死で実施した成果だと考えている。

インド変異ウィルスへの対応
 先のイギリス変異対応の不手際に全く学習していない政府の動き、何時までもお願いベースの対策。ひょっとして、これは意図的ではないかと思い始めた。国民の行動に制限を掛ける事は、今の法律ではできない、今の憲法では出来ない、という声がどこぞから聞こえる。憲法違反と指摘されながら集団的自衛権を獲得した現政府なら、憲法云々を出す事もなくロックダウン可能な法律を作ることなどたやすいはず。それをせず、国民の命を犠牲にしても憲法改正論議に持って行きたいのかも知れない。感染者数が抑え切れない現状でさえ支持率は4割を超え不支持を上回っていると報道されている。今ネット上では批判にさらされても、オリンピックが終われば嵐は過ぎる、その後感染が急激に増える直前に選挙すれば・・もう一押しで3分の2、と。憲法の改正が必要であるとしても、隠し・嘘をつき・記録を書き変える、こんな人たちに委ねるべきではない。
2021-04-17

 EUはAstraZenecaとJ&Jに対し今後のワクチン契約を更新しないと決定した。アデノウィルスベクターを使ったワクチン後に血栓が増える恐れがあるとの研究結果からではあるが、これでPfizerワクチンの争奪戦が激しくなるかも知れない。
 AstraZenecaとJ&Jは、パンデミックの間は採算を度外視してワクチンを提供すると言っていた。対しPfizerはそんなことは言ってない、自分ちのワクチンは高価ではないと主張している。が、ブルガリアでは最初12Euroで契約したPfizerワクチンは徐々に値が上がり、今は19.5Euroになったと言っている。以前から米国の薬価は企業の言いなりだった。このままで良いんだろうか。
 ところで、日本はいくらで契約したのだろう。
2021-04-16

 British Medical Journalに、Tokyo olympicは再考すべきであるとの論文が出た。曰く、格闘技などの接触感染を引き起こし得る競技をどうするのか、特定の団体に特定の国のワクチンを接種するというのは世界の協調を乱しワクチンナショナリズムを増強させる、日本はまだCovid-19を抑え込めていない、日本はTokyo olympicまでに必要なワクチンを供給できない、・・・極めて真っ当な考察である。感染拡大に対する不明瞭で中途半端な日本政府の対応が、オリンピック開催を断念し切れないせいだという事は、殆どの日本人だけでなく世界の人たちにも分かっているのだ。

 某昼の番組で、大阪の感染拡大は知事が変異ウィルスを「なめていた」せいだ、とのコメントを流していた。直接語るのではなく、ネット上の書き込み紹介、という卑劣な手段を取っていた。私は大阪府知事を支持する者ではない(むしろかの政党には名前も政策も好感を持っていない)が、変異ウィルスを「なめていた」のは、イギリスで変異ウィルスが急拡大した後も渡航を2か月近く放置した政府とその政党の方である事を明確にしておきたい。だが、そのような政府・政党を、この国の3分の1の民は今だに支持しているという、難儀な事である。

 USAでは、すでに変異ウィルスに対応したワクチンの治験が始まっている。この国はどうするつもりだろう。口先だけの「最大限、全力をつくす」は、もう許されない。
2021-03-21

 CDCはWHOと共同で変異ウィルスの頻度や危険性の変化を追跡するシステムを造っている。イギリス保険省も同様の対策を取っていて、変異ウィルスが英国内のどこで何検体検出されたかHPで確認できるようになっている。さて、わが国では神戸市が積極的に変異ウィルスを調べているが、全国レベルでどうするのか、例によって「注意しながら観察(するふりを)している」?

 コロナウィルスはインフルエンザよりも核酸修復能が高いからインフルエンザより変異が起こりにくいはずだと言われていたが、これだけ大流行すると、出現頻度は低くても絶対数が多いため、世界各地で変異が出現している。こうなると夫々の変異に対してワクチンで対応するのは難しいかも知れない。となると、内服治療薬の出現が望まれるのだが、現在第2相臨床試験に進んでいるmolnupiravir、opaganib (Yeliva)、upamostatが有力候補だと米医学サイトに紹介されていた。今年中に市場に出るかもしれないと書かれているが、はたして。
2021-03-04

 ブラジルのマナウス市では、献血検体から推測された住民の抗SARS-CoV-2抗体陽性率が7割を超え集団免疫が成立すると考えられていたにも関わらず、今年1月から再び感染者が急増しているらしい。いろいろな推測がされているが、変異ウィルスP.1株の出現が怪しそうだ。つまり、変異ウィルスに対し既感染者の中和抗体の効果が弱く再感染しているという仮説だ。南アフリカ株も同様の事態が考えられている。
 そこで気になる、変異ウィルスに対するワクチンの話題だが・・・
 AstraZenekaのワクチンは、ウィルスのスパイク部分を変えるだけで容易に変異ウィルスに対応できると言われている。恐らくRNAワクチンも同様の対応が可能だろう。そして米FDA、EUのEMAはそれぞれ2月22日、2月25日に、変異株対応ワクチン開発のガイドラインを発表し、基本技術や製法などが既に開発されたワクチンと同様なら、大規模な臨床試験を省略できるとし、迅速な市場投入を可能にする対策を取っている。
 だが、ご注意あれ、
 いくら迅速な対応が可能とは言え、大量のワクチンを市場に提供するのが数か月で出来るとは考えにくい。さらに、流行している変異ウィルスが世界各地から搬入された多種類の株であった場合、これは対応が非常に難しいのは想像できよう。ところが、敢えてそんな状態にしようとしている国がある。狂気の沙汰である。
2021-02-21

 Covid-19ワクチンの効果が90%超える、との治験データは、発症を抑える割合という事で、感染そのものを防ぐ割合ではない(私も勘違いしていた)。ワクチン接種後に感染がどれくらいあるか?、は現在追跡調査中だという。定期的に鼻腔のウィルスをチェックする方法や、レセプター抗体ではなくN-結合抗体を検査して調べるらしい。
 つまり、「ワクチン接種すれば移動制限しなくてよいか?」は、まだ良く分かっていないのである。とはいっても、米国CDCは、ワクチン2回接種後2週間超え3か月未満であれば、抗体保有されているとして濃厚接触者の14日間隔離を免除している。ワクチン接種者では鼻腔から検出されるウィルスも抑制されているという発表前データを根拠にしたものか?

 有効率62%のAstraZeneka社ワクチンでは集団免疫は困難と言う論文が出た。このワクチンは投与法変更で効果が上がるのでは、とも言われているので、そう決めつけるのは気の毒な気もするが。ただし、集団免疫を獲得するためには、その集団の一定以上の割合が抗体を保有する必要があるわけで、効果が高いワクチンだと言っても中途半端では集団免疫は出来ない。そして、気がかりな論文がある。コロナウィルスではなくインフルエンザでの連続抗原変異をシミュレートした計算モデルではあるが、「集団免疫が獲得できるまでは、その集団の抗体保有率が上がるほど抗原変異が起こりやすくなる」というものである。ウィルス変異を減らすためには、集団の一定割合以上にワクチンを出来るだけ早く摂取する必要があるが、さて、それは可能だろうか。
 これからは変異ウィルス対策が、今まで以上に重要となって来る。EUでは、変異種に対するワクチン開発のプロジェクトを立ち上げる計画と2月17日に報道された、が、正式には公表されていないらしい。
2021-01-29

 ドイツのワクチン委員会が、AstraZenekaのワクチンを65歳以上に接種しない事を勧告し、英国政府がそれに反論する、という事態になっている。ドイツの言い分は、65歳以上でのデータが不足しているからという事だが、この年齢で効果が落ちるというデータがあるわけではない。むしろ少数ながら効果を示す結果がでているし、先行してワクチン接種している英国ではやがて高齢者でのデータが発表されると言われている。英国開発のAstraZenekaワクチンがEUに十分供給されていないという事情も、ひょっとしたら関係しているのかも知れない。
 高齢者の死亡率が明らかに高いのだから、むしろ高齢者を優先するという日本の考え方は私は間違っていないと思う。もっとも、感染を拡大させる可能性が高い活動的な年齢層を優先すべきとの見解や、年寄りにワクチン打ってすぐに死んだらそれをワクチンの副作用と騒ぐだろうという毒々しいコメントを流す輩の存在も認識はして心構えておくべきだろう。
2021-01-21

 Covid-19検査陽性者に、無症状の割合が2割ほどあると報道されているが、どのような症状を言っているのか気になる。発熱・咳・倦怠感と言う典型的な感冒症状の事を指しているのだろうか。
 最近の報告では、Covid-19の最も信頼できる症状は「嗅覚障害」で、これが唯一の症状の場合もあり得るとか。当初はあまり注目されていなかったので、自覚症状として認識されることが少なく、4割程度とされていたが、嗅覚テストすれば8割に異常が認められるという報告もある。

 変異種に関して気になる報告

 まだ査読前の論文ではあるが、南アフリカで検出された変異種は、以前の感染回復血清で中和されないという報告が出たらしい。とすれば、高率に再感染を起こす可能性があるわけだ。
2021-01-16

 イギリスと南アフリカで検出された変異種について。

 感染力が70%強いという性質は、イギリスの現場で変異種の実際の広がり方から計算されたものであり、この数字が如何様であろうと急速に拡大する変異種であることは事実。昨年の10月から検出され、12月にはその拡大が確認されている。日本の空港検疫で変異種がブロックされているかのように発表されているが、日本への渡航禁止措置が取られた時期をみれば、常識的に考えて既に国内に入っているだろう。
 ワクチンの効果が低下するのではないかとの懸念が出ている。その可能性はゼロではないにせよ、標的となるウィルススパイクは大きな蛋白なので複数の種類の抗体が産生されるはずであり、直ちに効果が落ちる事はないだろう。
 それよりも、問題なのはPCR検査の精度だとFDAが先週警告を出している。検査キットによっては(つまり、増えた核酸をチェックするプローブによっては)偽陰性になるということだが、日本で使われている検査キットはどうなの?
https://www.fda.gov/medical-devices/letters-health-care-providers/genetic-variants-sars-cov-2-may-lead-false-negative-results-molecular-tests-detection-sars-cov-2
2021-01-15

 これまでマスクは効果がないと言い続けてきたSweden政府が、先週からマスクを推奨しているらしい。
 だが、マスクをしていれば感染を完全に防ぐことが出来る・・と言うような誤った考えは捨てるべきだ。
 マスクをきちんと顔にフィットさせたとしても、飛沫の飛散を100%抑えることは出来ない。頭を動かすと、状況によっては飛沫の半分以上が出ていく。そして、マスクをしている者は他者との接触回数が増える(つまり、感染のチャンスを増やす)、という研究結果もある。
2020-12-26

 COVID-19ワクチン懐疑論の中に、「ワクチンをして感染のチャンスは10分の1に減るかもしれないが、感染しないと保証されるわけではない」と言うのがあった。
 では、COVID-19に感染して抗体ができた者がその後再感染する可能性はどうなのか、というデータが発表された。Oxford大から、抗体陰性者が6か月後にウィルス抗原陽性となる頻度は223/11364(2.0%)、対して抗体陽性なら2/1265(0.1%)。National Cancer Instituteの調査で、抗体陰性者が3か月後にウィルス抗原陽性になる頻度は3.0%、対して抗体陽性者では0.3%。つまり、既感染者は未感染者よりも感染リスクがほぼ10分の1に減るとデータは示している。が、既感染者でも再感染がゼロではない。発表されているワクチンの効果とほぼ似たような数字ではないか。
 COVID-19感染に関しては(コロナウィルス全般に言えることかもしれないが)生の感染だろうとワクチンであろうと、抗体があっても再感染を100%抑えることは出来ないのだ。麻疹やおたふくかぜの様なわけにはいかないのだ。
2020-12-13

 「GOTOキャンペーンの中止?考えてません」ニコニコとその人物は語った。彼には「医療現場がひっ迫している」だの「感染者も死亡者数も増えている」だのというニュースはフェイクなのだ。私が住む日本とは別の世界に彼は住んでいるらしい。恐ろしいことにそのような人物やその取り巻き達がこの国の政治を担っているというのだ。しかも、これは悪夢ではなく現実なのだ。
2020-12-06

 自らがワクチンを受けることなく感染予防を図る方法を教えよう。それは自分の周りの者にワクチンを受けさせることだ。だが、多くのものがそう考えた時、ワクチンで感染を防ぐという計画は破綻する。
 加藤官房長官が「俺は打たねーよ」と言ったと書いた週刊新潮の記事を入手した。感染が増えて医療崩壊を起こすかもしれないと言われている現状を、この週刊誌は「恐怖をあおるキャンペーン」と記述する。ワクチンに対しては「ワクチンがないと命が危ない、という誤った理解が、感染の被害を超えるダメージを与える」と主張する、「(個人的な意見とやらで)ワクチンが承認されても打ちたくない」と語るウィルス専門家という埼玉大学准教授を紹介する。今回は記事そのものがフェイクというわけではない、だがそこに込められた主張のベクトルは明らかにワクチン否定である。この週刊誌記事に書かれている内容に追加しよう・・1)「コロナの死者は11月26日時点で1983人に過ぎない」との記述、ここには感染増加のせいで治療が遅れたり十分なケアが成されずに死亡に至った可能性がある症例は含まれていない。2)「感染者の死亡率が低いことが歴然としている日本」との記述、イタリア・スペイン・日本の年齢ごとの死亡率はきわめて類似していると報告されている(R.Omori, Scientific Reports, Oct. 6, 2020)。すなわち日本の死亡率が低いのは高齢者への感染が抑制されているからなのだ。それを成し遂げているのは医療従事者もそうだが、介護従事者や自宅で高齢者と生活している家族達の懸命の努力なのだ。そして、世間ではその努力を顧みない考察がはびこっている。
2020-11-29

 「Go to トラベルで感染が増えたというエビデンスは無い」と今のPMは語られた。「・・・というエビデンスは無い」の意味は、それは調べられていないか、調べたけれども分からない、という事である。何やら数字を語っておられたので、本当は「・・・で感染は増えていない」と言いたかったが言葉の使い方を間違ったのだろうか、と思ったのだが、意図して曖昧にしているのではと考え直した。現実に感染者数は増えている、時系列を考えれば例のキャンペーンがそれを促進した可能性は非常に高い。が、ここまで増えてしまうとキャンペーンを中止しても増加を止められない可能性がある。「ほら見てみなさいよ、中止しても減らないよ、GoToで増えたなんて言えないでしょ。」そう言ってまた再開するのか

 GoTo・・利用者は4000万人だそうだ。国民の1/3に相当するが、私の周りを見てもとても1/3の人達が旅行に行ったとは思えない。同じ人が何度も何度も利用しているのだろう、国からの補助を受けて。それを羨ましく思ってはいけないのだろう、彼らは日本の経済を動かしているのだと感謝せねばならないのだろう、しかし、そう思い続けることができるだろうか?
2020-11-22

 TVのインタビューで非常に素朴なコメント、「皆さんちゃんとマスクされてるのに、どうして感染が広がるのでしょうねえ」
 これはTopのお方々が正しく伝えていない事が原因だ(あるいは、Topのお方々も理解していないのかも知れないが)マスクをして、Social distance取って、手洗いちゃんとしても、感染を100%防ぐことはできない。出来るのは感染リスクを減らす事だけである。以前も書いた通り、リスクが例え100分の1になったとしても、それを100回繰り返せば危険度は同じ。来る客が増えれば、リスクが増えるのは当たり前。マスクすれば感染が完全にブロックできると思わせるような誤解される言い方はするべきではない。
 確実に効果があるのは物理的な隔離だけで、マスクやSocial distanceは集団が密になるほど効果が落ちる、という、まあ当たり前の事を調べた論文もある。
https://www.pnas.org/content/early/2020/11/18/2019324117
2020-11-20

 PfizerとModernaのRNAワクチンに9割以上の感染抑制効果があったとの報道。しかしその高い抑制効果だけで安心が確保されるわけではない。問題は、人口のどれくらいの割合がワクチンを接種するかだ。中途半端な接種率なら感染拡大を抑制できず、結局医療崩壊が防げない。感染リスクが高いグループに優先的に接種すると言われているのは別の対策だと認識すべし。副作用の発表に注意しておくことは必要だが、根拠のない感情的な「反ワクチン」報道を監視する事も重要である。「暑くなればコロナは消える」とフェイクを流し続けた例の週刊誌は、早速、某政府要人がコロナのワクチンは「打たねーよ」と言ったと宣伝している。
 2020-11-21追記
 毎日新聞は大阪大名誉教授へのインタビュー記事で、「副作用が心配なので、私は打たない」というコメントを引き出しているらしい。ー(さらに追記)中身読むと「・・しばらくの間は、」という事らしいが、記事の見出しにはそのニュアンスは無い。

 ところで、この新しいワクチンの副作用調査に関しては、少々問題が生じている。PfizerはFDAに一般市民への緊急使用要請を掛けている。これが認められた場合、ワクチンの第3相試験でダミーの注射を受けたグループにその事実を知らせないまま試験を続ける事が倫理的に許されるのかという件である。結果にバイアスがかからないようにするため、被験者は本当のワクチンを受けたかダミーだったか知らされていない。他の人がワクチンを接種できる状況下で、それが出来ないまま感染流行の中での生活を強いることが許されるのか、という事だ。しかし、ダミー注射を受けたグループが途中で本物のワクチンを打てば副作用の評価が困難になる。
2020-11-05

 ウィルス干渉、について

 「コロナウィルスが流行すれば”ウィルス干渉”効果でインフルエンザは減る。」と言っている専門家や、そう書いてあるサイトがあるが、注意が必要。ウィルス感染するとインターフェロンが産生され、他のウィルス感染がおこりにくくなる、と言うのは実験・研究レベルでは確かにそうだが、他のウィルス感染を完全にブロックするほどの効果はない。
 「集団レベルでのウィルス干渉」もあり得る、と記載しているサイトがあるが、これはあくまでも単一集団を対象にした話で、例えば、母親がコロナウィルス感染していればインフルエンザにかかって子供にインフルエンザをうつす可能性は低くなるかもしれないが、子供が学校に行ってインフルエンザに感染する可能性を下げる効果はない。専門家ならば読者に誤解を与えないよう、言い方に工夫をすべきである。
 ところで、武漢からの報告で、Covid-19感染95人中44人にインフルエンザとの重複感染が認められたとの報告があり、SARS-Cov-2とインフルエンザの重複感染については、どのような干渉があるのか結論を出すのはまだ早い。
2020-10-31

 昨日に続き、コロナ感染症と手洗いの話題

 ハロウィンのキャンディー(袋入り)を洗剤で洗うとコロナウィルスの量を62%減らせて、さらに渡す時に手洗いすればウィルス検出率が60%から10%に減る、という査読済みの論文が出た。この著者は、手洗いとキャンディー洗浄を併用すればウィルス伝搬を減らす効果があると言っている。
https://msystems.asm.org/content/5/6/e01074-20
 ウィルスがキャンディーに付いていても感染しないのだ、と言われればそれまでだが。
2020-10-30

 8月27日に記載した感染症専門家の先生が、「インフルエンザもCovid-19も、空気感染ないしエアロゾル感染が大部分を占めると考えてよい。Covid-19に関しては明確なデータはないが、インフルエンザの接触感染はほとんど起きない。手を洗えばインフルエンザを予防できるというのは大きな誤解。」と述べておられた。早速文献サーチしてみたが、「インフルエンザ予防にアルコール手指消毒が効くかどうかはっきりしない」というメタアナリシスの論文があったが、他には、有効だという論文はあるものの、無効だという論文は私は探し出せなかった。マスクは常時つけているが、手指消毒はワンポイントなので、そのやり方次第で効果は異なるだろうとは容易に想像できる。
 で、エアロゾル感染が関与するならば、通常のマスクはあまり効果が無いはずだが、「マスク着用でインフルエンザが減る」とも述べておられる。これは、あくまでも、感染した者がマスクをして飛沫飛散を減らせば、という意味か。
 ところで、未だ査読中ではあるものの、Covid-19でエアロゾル感染は言われるほど重要なルートではない、という論文も出た。手洗いは怠るべきではないようだ

2020-10-15

 マサチューセッツ州のロックダウン政策に反対するグループが、10月4日に、「高齢者を隔離して他の者は行動制限解除し集団免疫を獲得する政策に変更すべきだ」と主張するWeb siteを立ち上げ賛同者を募ったところ、世界各地から高名な(と書いてある)学者・研究者を含む署名が集まっているらしい。「ロックダウンで子供の教育も医療を受ける機会も奪われている、これは政治姿勢に関係なく、必要な対応だ」と語る小児科医の言葉などが紹介されているが、当然、「Covid-19の集団免疫には科学的根拠なし、行動制限かけて感染者を減らさないとパンデミックを抑えられない」という批判が起こり、医学雑誌Lancetが10月14日付のOnlineに80人以上の連名で「科学的なコンセンサスで行動する必要がある」というLetterを掲載した。
 政治姿勢に関係ない医学論争、という建て前になっているが、かのWeb siteを立ち上げたグループのデフォルトメンバーにはトランプへの医学アドバイザー達が入っており、彼らの言い分を額面通りに受け取るには少々抵抗がある。賛同者名簿にイスラエルの学者が多い気もする。
2020-10-14

 政府は介護施設の面会制限を緩和する方向にきめたそうだ。老年学会で「活動自粛によってデメンチアが進行した」との報告があった事がその理由に挙げられているが、実際の所、学会で発表するのは殆どが大学や大病院の医者で、介護施設の現場で働いている医者は研究に至る手段・方法が限られているため、参加することはあっても発表に至る例は少ない。介護施設のデータは多くがアンケート等で収集され、現場の感覚とは乖離した結論も稀ではない。今回の決定にあたって、現場の医者や介護職員に意見が求められた事は、おそらく無い。
 対応に苦慮しているのは、介護施設よりも訪問介護や自宅介護の方だろうと私は思う。施設での面会緩和を言う前に、これらのスタッフや家族に十分なケア(備品の供給その他)が行き届いているか検証する事が先だと思う。

*Covid-19の再感染から
 米国で最初のCovid19再感染例(ネバダ州の25歳の男性)が今週報告された、という報道。48日後の別亜型感染で、初回感染より重症となった。論文の著者は、再感染によるADE(抗体依存性感染増強現象)の可能性を示唆していると言う。これは2月に中国から報告された再感染例でも言われている現象で、だとすると、ワクチンは期待を裏切って逆に症状を悪化させる事になるのだが・・。そして、集団免疫のアイデアも断念を余儀なくされる。
2020-09-23

 アメリカの学術雑誌PNASに、イギリスをモデルにしたSARS-CoV-2集団免疫のシミュレーション論文が発表された。ただし、ここで述べられる集団免疫herd immunityとは、感染を収束させる事ではなく、医療のCapacity内に感染を抑える事が出来るかどうか、という意味で考えられている。私には数式の意味は良く分からないので、論文を解説した記事による理解であるが、結論は、「70%以上の接触遮断(ロックダウンということかな)という抑制策を取らずに、1年以上患者数を医療ベッド数の範囲内に抑えるのは困難」ということらしい。再感染があるとすれば、それはさらに困難な事となる。
 単に計算モデルだろ、とか、イギリスの話だろ、と過小評価するのは自由だが、SARS-CoV-2に関しては集団免疫はかなりハードルが高そうだ。
 www.pnas.org/cgi/doi.org/10.1073/pnas.2008087117

2020-09-17

 再びSwedenの話題。
 Swedenでは、高齢者施設への訪問は禁止されているが、ロックダウンは一時的効果のみとして実施されていない、レストランもバーも会社も営業制限されていない、16歳以下の子供の学校も開いている、マスクは必要ないと政府が言ってる。このようにヨーロッパの他の国とは異なる対応をして、当初は感染者が増え死亡率も高い値を呈していたが、4月以降コンスタントに死亡者は減り続け現在ゼロに近くなっている。
 それ見ろ行動制限など必要ないのだ、と言う声が聞こえそうだが、「コロナは風邪と同じだ」と叫ぶ者とは異なるのだよ。それまでもテレワークが実施されていたが、7月以降はSweden政府がそれを推奨している、Social distanceの確保、多人数での集会はしないといった決まりを9割の国民が順守している。さらに約25%のSweden国民は(自国の対策は不十分と考える者も居るだろう)自主的な隔離を続けている。そして、症状があれば無料でコロナウィルステストを受ける事が出来るシステムが構築されている。
 ただ、これから寒くなって、Swedenのコロナ感染がこのまま推移するかどうかはまだ分からない。
2020-09-05

 朝刊の新書欄に某漫画家の「命より経済が大事だ」という本が、感染拡大を必死で抑えている人達をあざ笑うようなイラストで紹介されてた。日本の感染者数が減りそうだという今のタイミングでひと稼ぎ狙いもあるだろうが、”自分の気にくわない考え”を科学的根拠もなく感情的に否定する態度は、非常に危険で、時に重大な結果をもたらす。まだCovod-19は終焉していないのだ、今年の冬にどうなるか、明確な答えはまだ誰にも分らないのだ。
2020-08-27

 感染症専門というお方が、「一般社会で病院と同じような感染対策を取る必要は無い、ゼロリスクを求めすぎて弊害が出ている。”恐れ”を広げた専門家に怒りを感じる。」と言っておられた。なるほど傾聴に値する言葉です。が、言葉を返しますが、日本での死亡率が不思議なほど低いのは、その「スーパーで買ったポテトチップスの袋をアルコールで拭くという、笑っちゃうような行為」の効果だとお考えになった事は無いのでしょうか?

 上記の専門家は関与されていないかもしれないので先にお断りを書いときます。先日TVで、スーパーコンピューター・富岳を使って食事中の飛沫の広がり方をシミュレートした画像が放送されておりました。会話の飛沫は正面に座っている人には広がるけれども、横に座っている人にはほとんどかからない、という解説を聞き、笑いました。会食中に馬車馬のように正面しか向かずに会話する人ってどれほど居るですか。富岳は懸命に計算してるでしょうが、最初の設定が変だと結果も変です。
2020-08-21

 Covid-19の第2波はピークを過ぎたと仰せられたそうだ。お盆帰省は少なかったとはいえ2割以上の日本人が大都市から移動しているはず、その結果が出る前にずいぶんと荒っぽい予想だと思うのは私だけだろうか。早めにそう言わねばならぬ理由でもあったのだろうか。

 Covid-19に感染していない人の20-50%から、SARS-CoV-2と特異的に反応するT細胞が検出されたという報告
 *楽天的解釈:普通感冒のコロナウィルスには90%近くが感染しており、その際に惹起された反応ではないかとの仮説がある。ならば人口の半数近くがCovod-19に抵抗性の免疫反応を持っている可能性がある。
 *悲観的解釈:普通感冒のコロナウィルスには多くのものが再感染する。ならば検出された免疫反応には感染抑制効果が乏しいか、短期間で力価が落ちる可能性がある。ひょっとしたら、現在開発が進んでいるワクチンも非常に短期間しか効果を発揮しないのかも知れない。
2020-08-10

 今年の冬、インフルエンザはどうなる?

 現在冬の季節であるオーストラリアでは、今年1月から7月末までの集計で、インフルエンザは20982人、ただし1月から3月までの症例が20039例とその96%を占める。1月・2月の感染者数は昨年とほぼ同数だったが、ロックダウン開始された3月には昨年の半数、4月・5月はさらに減少し、通常なら最流行期となる6月・7月は404例、昨年同時期の0.3%(404/127993)に減っている。同国の2月15日から7月末までのCovid19感染症例は16905人だが6月・7月で54%を占めさらに増加している。つまり、現在のような対Covid19感染防御策を取っていれば、インフルエンザは効率的に抑制できる。感染力はCovid19の方がはるかに強いのである。もちろんこのデータは、Covid19流行前にほぼ例年同様のインフルエンザワクチンが施行されたと考えられる状況下での結果だと認識すべし。インフルエンザは減るからワクチンしなくていい、という話には全くならない。
 なお、日本感染症学会は、日本では今年の冬Covid19感染あるもののインフルエンザの方が多くなると予測している。その理由を私は知らない。
2020-08-08

 *日本人の新型コロナ死亡率は低い?
 某右傾新聞の記事が*aho*ニュースに出て、一部のサポーターがここぞとばかりに●●礼賛のコメントを揚げているらしい。「欧米と比べて」と語り、台湾や韓国と比較しないところがミソである。それはそれとして、なぜ日本で死亡率が低いのか、多くの国民は気付いているはずだ。以前も書いたがスウェーデンでの死亡者の90%が70歳以上である、米の死亡者の半数は高齢ケア施設関連だと言われる。高齢者は極めて死亡率が高い事を知っている人達が、必死で感染波及を抑えているのだ。医療関係者はもとより、介護関係者の努力はもっと称賛されるべきである。だが、市中にCovid-19感染者が蔓延すれば、やがてその努力を超えて高齢者に感染が波及するだろう。その時日本の新型コロナ死亡率は急激に上昇するだろう。

 *緊急事態宣言が出る前から新型コロナ患者は減っていた?
 これも多くの日本人は分かってるはずだ。宣言の出る9日前、3月29日に志村けん死亡のニュースが流れた時から、それまで疑心暗鬼だった人達も新型コロナの脅威を認識するに至り、大多数の国民が自粛を開始したのだ。根拠のない「K値」など語る必要なし。それでも緊急事態宣言が必要とされる理由は、政府が援助し、補償すると明言するかどうかなのだ。

 京都のALS患者を薬死させた医者が元厚労省医官であったことを知り、政府・厚労省の緩慢な新型コロナ対策と重ねて考えてしまった。若年者の死亡率が非常に低いこの感染症を抑制する必要は無いとの方針なのではないか。
 130万円を巻き上げて薬を投与したかの元厚労省医官を、石原慎太郎元知事は「介錯の手助けをした」と称賛しているそうである。この人物の思想は以前から分かっていたはずだ、それでも彼の2期目に投票した東京地方の選挙民多数には同様の思想が供用されている?
2020-07-17

 「マスクして手洗いして密を避ければ感染は完全に防げる」と思っているとしたら誤りだ。例えば全身防護服を着て、感染の確率を減らすことは出来ても、ゼロにはできない。
 マスク付けて、手洗いして、Social distanceを保って、感染確率を例えば100分の1に出来たと仮定しよう。しかしそのように対策を取った人達であっても100人やって来れば、何も防護策を取らない者が1人やって来たと同じ事なのだ。100回会えば、防護策をとらない者に1回会ったと同じ危険があるのだ。さらに実際はどうか、世間の人達のマスクのつけ方やアルコール消毒液の使い方をTV報道などで見てると、はなはだ心もとない。とても感染率100分の1など期待できそうもない。「旅行そのものが悪いのではない」と述べた専門家が居たらしいが、それは感染防御を理解していないと言うに等しい。旅行者が増えれば感染は確実に増える。なおかつ、感染防御より経済活動が重要だと主張する者たちが相当数存在する。「湿度が上がって暑くなればコロナは無くなる」と書いた週刊誌は、いまだに第2波は来ないとか、専門家会議が(感染恐怖を)扇動したとか主張しているが、社会責任をどう取るつもりなのか。
2020-07-04

 ConversationというWeb siteの記事によれば、USAは50万治療コース分のレムデシビルを購入したそうだ。これはGliead社の今後3か月分の生産能力に相当するそうで、この間他国に配布する余裕はなくなるらしい。ま、それはそれとして、この購入価格は1バイアル390ドル。Conversation記事によれば、推定原価93セントとか。研究費や設備投資も必要だから原価より高くなるのは当たり前だが、はたしてこの値段は適切なのか。
 日本で発売された新型コロナの抗原検査、1キット6000円に設定されている。同じ構造の検査キットはインフルエンザ、アデノ、RSVなど種々あるが、これらの価格は1キットがほぼ1500円。緊急に開発するため、他の病原体用よりも多額の費用がかかったのだろう、そう思いたい・・・

 東京の感染者数増加が止まらないが都も政府もまだ静観らしい。都知事選が終わったら動き始めるのか?
2020-06-28

 今までは、「集団免疫」で感染流行をブロックするには少なくとも全住民の60%以上が免疫を獲得する必要があると考えられていたが、43%でも可能ではないかとの計算モデルが発表された。ただし発表したのはスウェーデン・ストックホルム大学、自国の感染対策に都合の良いデータとも取れる。
 逆に、感染後の血清抗体は、特に無症状者の場合、2か月後には検出感度以下になるという報告も出た(中国のデータ)。これは、一度感染しても早期に再感染する可能性を示唆する。抗体価が感度以下になっても抗体の関与しない細胞性免疫が感染防御に役立っているかもしれないので、感染免疫が2か月で消失するかどうかは不明だが、Covid-19の集団免疫は、他の感染症とはかなり異なる可能性を考える必要がある。

 ところで昨日A新聞に、ある右派の論客と称されるお方が「インフルエンザのほうがはるかに怖い感染症で、普通の生活をしておればコロナなどにめったに感染するものではない」とお書きであった。東京でも感染率は0.05%以下、死者数は300人強のたいへん低い致死率、との記述である。それは、移動制限を含む今までなかった強力な対策を取った効果でしょう(コロナ対策後、インフルエンザも急速に減った)、と諭しても納得されないのだろうか?ベニスやニューヨークからの報道をご覧になっていないのだろうか? いや、日本だけに限らない、感染対策の最大の障害が誤った情報・偽情報の拡散であり、世界中の担当者達の悩みの種である。
2020-06-23

 スウェーデンのコロナ政策の長期的な評価はまだ不明であるものの、人口当たりの感染者数はヨーロッパ内でも上位に達し、内外からの批判が強くなっている。強力なロックダウンで周辺諸国の感染者数は減少し、国を超えた通行が許可されつつある中、スウェーデンの感染増加はコントロールされていないと判断され、スウェーデンだけが通行緩和の対象外になっている。国内の経済活動は維持されているとしても、対外国交易がブロックされる不利益も発生している。国の衛生対策への支持率は未だ5割近くあるのだが、4月から10%近く低下しているという。
 ところでスウェーデンのコロナ対策を評価する意見には、現政権が左派政党である事でバイアスのかかったコメントがあるのでその解釈は要注意である。

 一方、本邦では
コロナ禍で多くの国民が命を張って生活しているこの時期に、国会解散して総選挙をする、という流れを作りたがっている輩がいるらしい。それを支持している連中がいるというからあきれ返る。政治家の劣化は当然ながら国民の劣化から発生した事だ。
2020-05-23

スウェーデンの実験
 ・・という題名の本があったが・・、ここで記載するのはCovod-19対策。多くの国がウィルス感染を抑え込むために行動範囲制限をしているが、スウェーデンではSocial safetyに準じていれば通常の生活に制限を加えていない(高齢者への訪問は制限されている)。当然感染者はコンスタントに増え続け、国内からも行動制限が必要との声が上がっているものの政府はそれらの声に応じていない。一定数の既感染者を意図的に形成する、いわゆる「集団免疫」を期待しての政策と言う。初期にはイギリスもベルギーも(オランダだったかも、です)この方法を目指していたが、感染者が急増し医療崩壊を起こし始めて中止した。ストックホルムでは現在住民の5分の1が抗体保有者らしい。もしもスウェーデンがこのやり方で2次感染、3次感染を減らす事に成功するなら、現時点での韓国や台湾の評価に代わって、ウィルス抑制に成功した国として称賛される事になるかも知れない。(もちろんそうならずに医療崩壊を起こすかもしれない)
 注目点は、このスウェーデンの死者統計、その90%が70歳以上だという。高齢者にとっては非常に過酷な政策となっている。

アビガンの承認にストップ、なぜ?
 政府がCovod-19に対するアビガン適応を今月中に承認しようとしていた所に、日本医師会有識者会議が緊急提言と称して「拙速な承認」に待ったをかけた。アビガンという特定はしてはいないが、この時期のこのタイミング(18日)でどれを指すかは明白。科学的根拠が必要、と言うのは確かにその通りだが、私の知る範囲ではレムデシビルで言われる有効性と大差ないと思われるのだが。
2020-05-05

 コロナウィルスの実効再生産数の正確度が話題になってる。4月初旬の時点で、1未満になっているのは何故かと疑問が多々出されるが、私はその数字は納得できる、いや、決して「実行再生産数」が本当にその値だと言うわけではない。3月30日に志村けんさん死亡のニュースが流れた時、濃厚接触者は「保健所の定義」により発症後に限られ、発症前の事は調べないとの報道を見たからだ。この時点で既に「発症数日前からウィルスは排出されており発症直前が排出量は最も多い」という報告がありながら、である。感染者をまともに追跡していないのだから値が低く出るのは当然。
 PCR検査が少ないのは何故だと方々で疑問が出され、これから増やすと仰せられたそうだが、検査が必要なのは新規感染者だけではない、治療後の再検査も、追跡患者の再確認も必要である。現場からの報告によれば、実は日本では検査キットの数がひっ迫しており検査したくても出来ない所があるらしい。隣国の韓国はUSAに検査キットを提供していて、報道によれば日本政府からの要請があれば日本にも提供できると言っているそうだが・・・
 調べない、実態が分からない、何をすべきか分からない、何かするふりをする。この状態は何時まで続くのだろう。現状を(可能な限り)正しく調査して、それに基づいて計画実行し、結果を(可能な限り)正しく評価する。もはやこの国の行政はそれが出来なくなっているのかも知れない。
 全体的な死亡率が低いのは、医療機関の努力のたまものだろう。それは評価すべきだと思う。ただし、いったん医療崩壊に至れば急速に悪化する。
 気になる事がある。最近になって「PCRは増やす必要がない」とか「コロナウィルスは普通のカゼ」という意見が医療サイトに目立つ。曰く、8割の人は感染しても殆ど症状もない、現実に日本での死亡率は極めて低いではないか。
建て前では、若い人でも重症になると警告されているものの、確かに重症化するのは、高齢者と担癌患者、いずれも高額の医療費を使う集団である。・・・恐ろしい事を書くようになるのでこれ以上の憶測は止める

2020-04-26

 Conneticut大学から、高温、多湿、紫外線でCovid-19感染が抑制されるかもしれないという論文が発表され、早速これを流しているニュースサイトがあるが、この論文はまだ査読を受けていない。そして、この論文はあくまでも、今までのウィルス増殖速度を各種因子を組み合わせてシミュレートする計算モデルでしかない。流行が始まってからのデータを使ったと書いてあるものの、地球上の高温(紫外線多い場所と重なるとも書いている)多湿な場所でウィルスチェックがどういったPolicyで成されたか、成されているかは考慮外である(例えば日本と韓国を比べればその差は想像出来よう)。何よりも、著者自身が、モデルが成立するとしても環境が関与するのは17%程度であり、環境変化でCovid-19が終息すると考えてはならないとさえ書いている。:論文の読み間違いなら、ご指摘は受けます:

 岡江久美子さんが早期にウィルスPCRをすべきだったとのコメントに批判が書き込まれているという記事を見て、私は違和感を持った。それが岡江さんの意志であれば、それをとやかく言うつもりはない。しかし、担癌患者、免疫抑制剤使用患者、呼吸器患者、など、重症化が危惧される人たちは、その意思があるなら早期に検査を受け、(効果は未だ未知であるけれども)アビガンを希望することをためらってはいけないと思う



2020-04-23

 Covid-19の影に隠れてニュースにならない深刻な事態。
東アフリカで発生したバッタの大群が、穀物を食い荒らしながら中東を経由し中国に迫っている。コロナウィルスによる深刻な経済危機の上に、食糧難が重なってくるかもしれない。
2020-04-13

 NHKの調査では今のAbe内閣の支持率は不支持率より高いらしい、へーえ、です。そう言えば池上さんが、NHK世論調査の現内閣支持率は読売の調査よりも高いと書いていたのを思い出した。NHKのどこが調べてるんですか、例の政治部?
2020-04-11

 インドネシアのバリ島ではワイナリーが手指消毒用のアルコールを造り始めたと言う海外記事を4月8日に見たが、日本でも各地の酒造元が同様の製品を作り始めたらしい。明利酒類「メイリの65%」、菊水酒造「アルコール77」、笹の川酒造「SPIRITS66」、若鶴酒造「砺波野スピリット77%」。厚生労働省が3月23日に出した、消毒用エタノールの代替品として用いても構わない由の通達によるとか。酒税法が適応されるので値段が高くなるそうだが、何か工夫出来んのか? 皮膚防護用のワセリンを混ぜるとか・・
 ともあれ、全国の酒造メーカーには、増産をお願いします。
 本来なら中央政権が取り組むべきことだろうに。
2020-04-09

 大げさな会見だったが、その実、具体策はまだ決まっていない?2週間ほど様子見る? 何をしてるの。
一家に2枚の布マスクを送る計画は、あれだけ言われて中止したのかと思ったら、ホントに400億円かけて、やるの? 驚くことばかり。しかもその間に事態は急速に悪化しているというのに。
 それよりも、手指消毒用アルコール不足解消に早急に対応してください。
2020-04-05

 普段ほとんど見ない*aho*ニュースを見てみたら、暖かくなって紫外線が増えれば新型コロナは4月に終焉する、というデイリー新潮の記事が目についた。奥村康という順天堂大学特任教授が言ってるんだそうだ。
「これは風邪のウイルスのようなもので、インフルエンザとくらべても病原性はずっと弱く、どうということはありません」?この人物ホントに医者か?サーチしてみたら日本免疫学会会長を務めたこともあると言う78歳(特任教授と言うのは名誉称号で、今は何もしてない人も過去の業績でもらえる名称)、「タバコは肺がんになんか関係ないですよ。」と主張する喫煙者だという。まあ、世間にはこの他にも色んな*ンデモ医者が居るから、こんな変な事を言ってる医者もあり得る事だが、問題は、単なるウケ狙いでこのようなトンデモ記事を書く週刊誌、そしてそれをネットに流す*aho* japanである。
 この人は「ウソだらけの健康常識」という本を出しているらしい。WAC BUNKO、はあWACね、なるほど今の政権ポリシーとの繋がりがちょっと見えたかも。

 情報を追加する。
COVID-19の病原性がインフルエンザより強く致死率が約30倍であるのは世界中の研究者が確認している事。気温が上がれば感染が減るかどうかは現在の流行地を地球儀で見れば一目瞭然。WHOの"Myth-busters"ページにも、Fakeであると記載されている。紫外線をヒトの消毒に使用してはいけないとも記載されている。
さらに情報追加すれば、日光には紫外線が含まれているが、殺菌能が期待されるのはその中でも波長が短いUV-Cと分類される部分であり、その殆どはオゾン層に吸収され地表には届かない。消毒用に使われる人工的なUV-Cをヒトに使用すると表皮細胞のDNA損傷が強く危険である。

 04-09追記
 新潮記事は「湿度が上がればウィルスは減る」という記載だったかもしれない。世間では湿度を上げればインフルエンザが減る等とよく言われるが、実は、湿度が高ければウィルスが失活するというエビデンスは無い。湿度が高い環境では咳の飛沫が乾燥しにくいため早く落ちて遠くに飛ばない、事が感染予防に効果があるのではないかと言われている。
2020-04-04

 東京都で感染者が100人を超えたと放送してます。これは現在の実態を反映したものではないという事を認識してください。今PCR検査が実施されているのは、殆どがいわば陽性反応が確実視された症例、つまりほぼ発症者(それも一部だけ)です。これは1〜2週間前の感染者を反映した数字です。つまり、1〜2週間前からこの速度で感染者が増加していた事を示していて、現在はさらに急速にその数が増加していると考えられます。実態を言わない(ひょっとしたら本当に気付いていないのかも知れない)Topの宣言を待つことなく、今すぐに(可能な限り)自主的な移動制限が必要と考えます。手遅れにならないことを、切に願っています。
2020-03-28

 ニュースを見ようと思って点けたTVでPMの会見放送。発言の前に説明のテロップや図が出てくる、区切りごとにカメラアングルが変わる、まるでPM劇場。NHKがLiveの会見の前に入念な打ち合わせ(や予行演習)をしていることが良く分かるドラマ仕立てであった。

 04-02追記
 医師会からも専門会議からも早急の対策が必要と言われながら、政府は来週の会合で話し合うと言ってる。そんな対応を、何の疑義もはさまず解説するNHK解説委員、午後5時のニュース番組は特に顕著。民法の方がよほど切迫感を伝えてくれる。
 国民のためのNHKは必要だと以前書いたのだが、政府の広報機関となるのなら、存在意義はない。
2020-03-26

 オリンピック延期が決まったとたんに東京のCOVID-19感染者数が急増した、それは偶然だとしておこう。外出自粛要請とか言い始めてるが、その根拠となるデータを早く示してもらいたい。定点病院だけでもいい、肺炎患者の何%がウィルス陽性なのか、きちんと検査をするべき。そのデータが出ないから今だに「外出自粛は無意味」と言うものが居るのだ。あるいは、ホントはデータを持っているのに隠していたと勘繰りたくなるのだ。
2020-03-21

 COVID-19のPCR検査は保険適応になったと言われているが、今だに多くの地域では検査施行は保健所が決定している、医者が必要と判断しても検査されなかったケースが報告されただけでも300例近くあるらしい。今月末までに1日6000件の検査ができる体制を作ると言われながら、なぜそれほどまでして新規感染者の発生数(報告数)を抑えようとする。「人口当たりの我が国の感染者数は抑えられている」と語ったPMの言葉に合わせるためか、何が何でもオリンピックをやりたい誰かの意向か!?
 爆発的増加がいつ起きても不思議でないと発表されながら、某掲示板では「騒ぎすぎ」だの、「普通の風邪と大してかわらない」だのと唐変木が書き込んでいる。インフルエンザの30倍の死亡率を侮るなかれ。イタリアの死亡率が高いのは高齢化のせいだと考察されている。イタリア以上の高齢社会でこれほど暢気なのは・・いろいろやってる素振り見せながら、やはりTopの危機感が薄いせいか。
2020-03-14

 「人口当たりの我が国の感染者数は抑えられている」と仰せられたそうだ… 
広範なスクリーニング検査が成されていない状況で断定できるものだろうか?決して「アンダー、コントロール」では無いと私は心配しているが。
 韓国のドライブスルー検査を揶揄するようなコメントがN. webに書き込まれていたが、それだけの多数のデータが集められているからこそ韓国の新規発生は(現時点では)抑えられてきたと言えるわけで、疑わしい症例だけを検査してきた日本のデータでは、減っているのか増えているのか、よく分からない。政府に意見を述べるはずの専門家の方々も困っておられるだろうと私は推測している。
 Web検索していたら、COVID-19のPCR検査は特異度は高いが感度が40-70%と低いのでスクリーニングには使えない、というM.クリニックのブログを見た、けれども、ちょっと待ってください。本来PCRは非常に高感度の検査ですよね、だからこそ外部からのコンタミには極めて注意する必要があるわけだし。感度が落ちる原因は?COVID-19がRNAウィルスであるため環境や細胞に存在するRNA分解酵素で容易に分解されてしまうからか、検体の採取法が悪いからか・・・中国では検体はすぐに60℃で酵素不活化するという記載があった、韓国では口腔粘膜複数か所、鼻腔粘膜および瞼結膜を同時に採取しているという記載があった、当然日本でも同様の対策はされているのでしょうね。
 さて、日本での感度が7割程度だとして、それでもマススクリーニングには有用です、個別のスクリーニングには問題あるとしても。本当に感度が7割だとして、それが分かっていてPCR陰性だから公共機関を利用して移動してもいいという判断をされた? ??
2020-02-29

 集会を一斉に中止する方法が一つのやり方であることは確かだろう。が、重要なのは「一時停止」したその間に何をするかだ。新たな診療体制を構築する事、検査がもっと出来るようにする事、消毒用アルコールをもっと供給できるようにする事・・素人でも思いつくことは種々あるが、はたしてそれらの対策が確実になされているのか、伝わってこない。
 ここまで感染が広がり、症状がほとんど出ない感染者が居る状況では、抗体を持っている既感染者が周囲に相当数存在する状況にならない限り感染の終息は期待できない。2週間程度の「一時停止」でその状態になるはずがない。長期の活動停止を本気で考えているのか、その際の対策を考えているのか? 伝わってこない

あぶないマスクのつけ方:

 マスクをつけた人をTVで見ていたら、こんなつけ方をしてる人がたくさんいた、TVレポーターの中にも居た。
これでは、ホコリを鼻粘膜にこすり付けているようなものだ。
この後、鼻をカバーするように持ち上げて、その後また鼻の下まで落ちるまま放っておくとすれば、鼻の頭についたホコリを、わざわざ集めて鼻の穴まで運んでいるのと同じ事。こんな付け方をするなら、しない方が良い。
 マスクは鼻の上までピッタリ合わせて、ずれないようにする事!


2020-02-20

 流水下での・石鹸を使った(界面活性剤にはある程度の抗ウィルス効果あり)・きちんとした(洗い残しがない)手洗いの重要性を、あちこちで見かけるようになった。良いことだ。ただ、なぜ、それが重要なのかを説明しているところは多くない。
 最終的な目標は、鼻・口・目の粘膜にウィルスを到達させない事。手は、常に皮脂で覆われていて、ホコリ取りのモップのような状態になってる。人は無意識のうちに手で顔を触っている、手で触ったものを口にしている、なので、手を介してウィルスが伝搬する機会を減らす最も効果的な方法が手洗いというわけ。
 当然、手洗いだけが予防法ではなく、くしゃみの「しぶき」をまき散らさないための咳エチケットも、くしゃみの「しぶき」や鼻水や手の脂が付いている可能性があるドアノブ・手すりなどをアルコール消毒するのも、大切な予防法。

 ただし、予防法を完璧に実施すれば感染は防げるかというと、それは無理。では、なぜそんな予防対策が推奨されるかと言えば、感染の広がり方を出来るだけ遅くするためだ。患者数が急速に増えると、重症者の対応が十分に出来なくなる。救急外来にコロナウィルス感染症が殺到すると、感染症以外の患者を助けることが困難になる。
 医療従事者以外の一般市民が、どれだけ感染防止に協力するか、が、この後の日本のパニックを防げるかどうかに大きくかかわっている。スーパースプレッダーとは特殊な人なのではない、人ごみの中で咳の「しぶき」をまき散らす人、鼻水を手で触ってそのままドアや手すりを握る人、症状が軽くて感染を自覚せず人ごみの中に出る人、
 そして、感染症対応が十分に出来にくい夜間救急外来へカゼ症状で受診する人





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