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6.5 for式

for式は、while式に、初期設定式、再設定式を書く部分を付け加 えた、ループ構造です。

for (初期設定式列 ; 条件式 ; 再設定式列) 実行式

「初期設定式列」は、ループを開始する前に1度だけ実行される部分で、0個 以上の式を書くことができます。複数の式を書く場合は、式と式を','で区切 ります。

条件式は、ループ継続条件で、この式の真偽値が「真」の間、「実行式」が実 行されます。なお、for式では、この条件式を省略することができ、そ の場合の真偽値は、「真」となります。そのため、条件式を省略すると無限ルー プとなります。

「再設定式列」は、「実行式」を実行した後、「条件式」を評価するまでに実 行される式です。通常、ここでループ条件の再設定を行います。ここにも、0 個以上の式を書くことができ、また、複数の式を書く場合は、式と式を','で 区切ります。

for式の値は、最後に実行された「実行式」の値となります。「初期設 定式列」、「再設定式列」は、for式の値には影響を及ぼしません。

for式を使って、1から10までの数の合計を下記のようにして求めること ができます。


var i, total;

for (i = 1, total = 0; i <= 10 ; i++)
total += i ;

for式の文法構造は、以下のようになります。


for$\Longrightarrow$
`for' `(' <式列> ; [<式>] ; <式列> ')' <式>

式列 $\Longrightarrow$ [<式> [, <式>]*]


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Tetsuo Ono
1998-11-05