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5.4.1 インクリメントとデクリメント

演算式内に、前置型のインクリメント/デクリメント演算子を伴う変数がある と、まず、その変数の値の評価時にインクリメント/デクリメントされてから 式の計算に用いられます。


var x, y = 0 ;

x = ++y; // まず y がインクリメントされ、その値1が x に代入される
//ここで y は1になっている
x = $-\hspace{0.2mm}-$y; // まず y がデクリメントされ、その値0が代入される

後置型演算式内に、前置型のインクリメント/デクリメント演算子を伴う変数 があると、その変数の値が評価された後で、変数の値がインクリメント/デク リメントされます。


var x, y = 0 ;

x = y++; // まずyの値が評価され、その値0が x に代入されてからyは1になる
//ここで y は1になっている
x = y$-\hspace{0.2mm}-$; // まずyの値が評価され、その値1が x に代入されてからyは0になる

Cmmの式は、原則として左側から評価されます。下記の例を見てみましょう。


var y, x = 0 ;

y = x++ + x++ + x++ ;

この式は、下記のように評価されます。


1). y = x++ + x++ + x++ ;

$\downarrow$
2). y = 0 + x++ + x++ ; //(xの値は1)
$\downarrow$
3). y = 0 + 1 + x++ ; // (xの値は2)
$\downarrow$
4). y = 0 + 1 + 2 ; // (xの値は3)


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Tetsuo Ono
1998-11-05