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10.1 クラス宣言

以下は、典型的なクラス定義の例です。


class ExampleClass {

private a, b ;
public c, d ;
static e, f ;
method g, h ;
hiden i, j ;
}

上記の例で、class は、クラス宣言の始まりを示し、それに続く ExampleClass がクラス名となります。さらに、そのクラスに含まれ るメンバの定義が続きます。各メンバ名を指定する前に、まず、メン バの種類を指定します。

先頭に private, public を指定して宣言したメンバは、そのクラスの 実体を生成したときに、各実体ごとに割り振られるメンバ(インスタン スメンバ)です。

privateで宣言したメンバ(上記例の a, b) は、実体の外からの参照、 代入はできません。一方、public(上記例の c, d) は、実体の外から もアクセスできます。

staticで宣言したメンバ(上記例の g, h)は、そのクラスの実体の間で 共有されるメンバ(クラスメンバ)になります。

methodは、そのクラスに定義されるpublicなメソッドです。これ もクラスで共有されます。この例では、メソッド本体は定義されていません。 メソッドは、クラス宣言の後で独立して宣言することができます。

外部からの呼びだしのできないprivateなメソッドはhiden 10.1 と宣言します。秘伝もメソッド同様、クラス宣言の後で、独立して定義するこ とができます。

private, public, static, methodについては、定義する順序などの 制限などはありません。

また、上記の例では、private a, b ; とメンバの種類を、種類ごと にまとめて定義していましたが、下記のように、各メンバごとに種類 の指定もできます。


class ExampleClass {

private a ;
private b ;
public c ;
public d ;
static e ;
static f ;
method g ;
method h ;
hiden i ;
hiden j ;
} ;


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Tetsuo Ono
1998-11-05