紫キャベツ酒をめしあがれ


一時期、果実酒造りに凝ったことがあります
料理用台ばかりを購入し、ホワイトリカーと氷砂糖を大量に買い込んで
部屋の中所狭しと(・・と、いうほどではないですが)色々漬け込みました

参考にしたのは
カラーブックス「果実酒入門」

おいしかったのは レモン と いちご
レモンはちょっとほろ苦い味がしてなかなかのものでした

さて、本題にはいりましょう

何か漬け込むのにいい材料はないか・・とスーパーを物色していたある日
野菜コーナーの紫色のキャベツが目にとまりました
果物にはない、また、しその葉ともちがった独特の紫色
この色をホワイトリカーに溶出したらさぞやきれいな色が出るに違いない
・・・さっそく買って帰りましたね

くわしい分量は忘れてしまいましたが

紫キャベツ・150g
氷砂糖・150g
ホワイトリカー・600ml
くらいだったでしょうか

待つこと2〜3週間
実にきれいな、紫色の果実・・いや野菜酒ができあがりました

この写真は史実にもとづき再現したものです
「きれいな色になったわい」と、わくわくしながらビンの蓋を開けました

うげげげっっ!

なんとも表現のしようが・・・
まあ、野菜がくさったときのあのにおいですね
高濃度のアルコールと砂糖の中ですから腐ることはないと思うんですが、
もったいないことに、わたしは1滴も飲めませんでした

そのまま捨てるのは何かわびしいので、仕事先に持って行きました
けれども、だれも飲んでくれませんでした

そうそう、一人だけ
当時まだ講師だった、自他ともに認める野菜好きのF先生が
「おいしい」といって飲んで下さいました
けれども一口だけだったな・・・


きれいな花には刺が・・いやいや、
きれいな色にはXXXがある、というお話でした

ここは袋小路に入っています、適当に帰ってね