藤子・F・不二雄先生 さようなら


”藤子不二雄”のうちの藤本弘氏が、1996年9月23日に亡くなりました
私は藤子・F・不二雄氏の短編SFが大好きです。
その中でも特に印象深いのは「ミノタウロスの皿」「カンビュセスの籤」
この作品なんかは小学校の教科書に載せて、その不条理性を教えるべきです。
(特に今の日本人と比較して・・)

それにしても、くやしいのは、新聞の扱い方
テニスの伊達選手の引退記事が第一面に載っているのに・・
(伊達さんがきらいなわけじゃあないですよ。嫌いなのはしんぶんやさん)
マンガは日本が世界に誇ることのできる文化ですよ!
日本文化というと、XXの一つ覚えみたいに、能・歌舞伎・
そんな化石みたいな文化で日本を理解してもらおうと思っても無理だよ

どらえもん‥訂正‥ドラえもんは、これからどうなるんだろう・・・


2001年の年末ころに見た「ドラえもん」
詳しいストーリーは忘れましたが、ジャイアンがのび太からとりあげたドラえもんの道具の使い方をまちがって、ダンプカーに追いかけられる、というものでした。大きなダンプの前を必死に走って逃げているそれがエンディングなのです。
「こんなの、ドラえもんじゃない」と思わず口に出してしまいましたね。

「あの青年は、人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それが一番人間にとって大事なことなんだからね。」
FFFファンなら、これがどの場面の言葉かおわかりでしょうが、最近のドラえもんは、単なるドタバタ劇と化しているような気がしてなりません。コロコロコミックも同様。
藤子・F・不二雄氏の精神が継承できないなら、むしろ、TVもコミックも終了したほうがましかも知れない、と私は思うようになりました。


参考文献

マンガはなぜ面白いのか(その表現と文法)

夏目房之介:NHK人間大学1996.7月〜9月期テキスト

講義はもう終わりました、面白かったですよ。
見逃した人は、そのうちにきっとNHKブックスかなんかで出るから
それで勉強して下さい

藤子不二雄 SF全短編 第1〜3巻
藤子不二雄:中央公論社1988

二人で少年漫画ばかり描いてきた
藤子不二雄:文春文庫1980

トキワ荘青春物語
手塚治虫&13人:蝸牛社